介護業界に関する資格について

介護業界で働く上では様々な資格が役に立ちます。また、一定の資格が無いと介護業務に関する特定の業務はできないこともあります。介護の現場で役に立つ資格として社会福祉主事があります。社会福祉主事の仕事は、障害者や高齢者の福祉サービス利用につき最適な制度を紹介し、助言と提案を行うことです。社会福祉士の支援対象は、要介護者に限らず児童や生活困窮者など福祉分野全体にわたります。

社会福祉主事の資格を取得するには、指定科目の履修・相談援助実務経験・養成施設の訓練などに加えて25パーセントくらいという合格率の低い国家資格の合格が条件となり、容易には取得できません。ただし、福祉系の学校で指定科目を履修すれば、相談援助実務経験や養成施設での訓練が免除されることもあります。そのほかに代表的な資格として介護福祉士が挙げられます。介護福祉士は現場で直接介助に当たるスタッフとして働きます。

介護福祉士も養成学校や実務経験を経て国家試験に合格する必要があります。ただし学歴が無くても受験できるうえ、国家試験の合格率が70パーセント以上と高いので、社会福祉士ほど難関ではありません。またケアマネージャーという資格も介護業界では重要な役割を果たします。ケアマネージャーは福祉施設利用者のケアプランを作成して支援する業務を行います。看護師や保健師などの有資格者か、相談実務経験者でないと国家試験を受験できません。国家試験の難易度も社会福祉士と同じくらい低いので、相当の準備をしないと合格できません。