社会福祉主事の主な仕事と最短取得方法

地域住民に福祉サービスを提供する行政機関には、福祉事務所や福祉事務センター、保健福祉事務所などがあります。所長や所員、現業員などの配置が義務付けられており、有資格者には社会福祉士や社会福祉主事、身体障害者福祉司などが挙げられます。社会福祉に関する資格の中で特に古い資格は、社会福祉主事です。

社会福祉主事は、福祉事務所などで社会福祉主事という職種に就けと任命された場合に初めて名乗れる任用資格という種類の資格になります。この場合は公務員だけがなれるわけですが、民間の社会福祉施設に勤務する相談員などが持っていても重宝されることがあります。社会福祉主事の一般的な呼び名はソーシャルワーカーです。生活保護法と老人福祉法、児童福祉法、そして母子及び寡婦福祉法と知的障害者福祉法、身体障害者福祉法で対象となる人から相談を受けて、利用できる法制度などを紹介したり手続きしたりして、時には家庭訪問も行います。平均給与は初任給で18~20万円、就業時間はひと月160時間です。男女比は男性7で女性が3と言われています。

これから社会福祉主事を目指す人は、福祉系の大学や専門学校で勉強して公務員試験に臨むのが最短距離です。さらに就職に有利になるのは国家資格の社会福祉士です。社会福祉士と社会福祉主事の業務内容は大差ないものの、前者のほうが専門性が高く活躍の場が広いために、社会福祉主事が社会福祉士の資格取得に励むケースも少なくありません。